お客様各位
【2月28日:今朝の状况】
※為替(ドル/円):1ドル=136円236銭【07:00現在】
※N.Y.ダウ: 32889.09(+72.17)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:8751.0(-56)
②午後売:8797.0
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.009(+0.057)
④金:1817(+7.8)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油:75.68(-0.64)
※本日時点予想計算値:国内銅建値(/kg)
①ロンドン午前:1240円
②ロンドン午後:1250円
③N.Y.:1250円
※ニューヨーク為替引値(円)
136.2-136.25(0.26円高-0.24円高)
【2月27日:昨日の状況】
※国内銅建値1290円(2月22日より+30円)
《財務省・輸出通関統計 1月》
※月一恒例、日刊市況通信社様より提供頂きます、
財務省の輸出通関統計2023年1月の速報です。
日本から海外へ輸出される銅・真鍮など銅系スクラップ
の数量となります。
【①数量】
※月間数量推移は以下のとおりです。
1月は合計15,503トン(★)、前月22年12月の27,966
トンに比べ、大幅12,463トンのマイナスでした。
過去1年間の推移は以下の通りです。
23年 1月:15,503 ★
22年12月:27,966
11月:30,689
10月:25,416
9月:25,566
8月:20,761
7月:26,547
6月:31,020
5月:25,395
4月:27,970
3月:29,250
2月:25,049
【②国別数量】
※2023年1月だけで、日本→どの国に輸出されたかの
数量です。
( )内は前月の数量比。
数量の多い上位国だけを列挙します。
尚、中国は付き物のある雑品・雑線の輸入を禁止して
いる為、他国向けとは異なりクリーンな銅・真鍮だけ
の数量となります
(裏を返すと他の国へは雑線・雑品も含まれることに
なります)。
1位:中国 11,386(△9,783)
2位:マレーシア 2,099(△1,550)
3位:韓国 716(△11)
4位:タイ 639(△372)
5位:シンガポール 277(△416)
6位:台湾 200(△103)
【③コメント】
※1月の数字を、前月12月と比較すると「激減」です。
○日本からの輸出全体量
27,966トン→15,503トン(12月に比べ45%下落)
○日本から中国輸出量
21,169トン→11,386トン(12月に比べ46%下落)
※た・だ・し
輸出量「激減」の原因は、①中国旧正月と②国内発
生薄の二つが考えられます。
※ここで、上述に書き出しました1年間の輸出量推移、
“その記載の前“=2022年の1月の数字をピックアッ
プして、今年2023年1月と比べます。
○日本からの輸出全体量
(2022/1月)18,339トン→(2023年/1月)15,503トン
○日本から中国輸出量
(2022/1月)12,446トン→(2023年/1月)11,386トン
※お分かりになりますね。
1年前の1月と、さほど変わらない水準。
今年1月の数字が少なさは、昨年1月と同じような水準
であり→「例年1月は輸出が減る可能性が高い」
→「①中国旧正月の影響を受けた」と予測できます。
※中国に到着した荷物が、中国の港で通関できずにコ
ンテナ延滞量が発生してしまうこの時期、中国の輸入
者が1月に到着する荷物を避けるよう、輸出者(日本)
側に依頼する為、1月は輸出量が減ったと思われるの
です。
※補足のコメントをすると、
“とは言え“ ②国内発生薄も無視できません。
日本→海外への銅・真鍮輸出統計、1月の合計数量が、
単月=1ヶ月間で、15,503トンであるのは、4年以上ぶ
りの低水準だそうです。
つまりこの4年で一番少なかった月であった。
これは紛れもなく日本国内の発生薄を証明しているこ
ととなります。
以上
※雑線(ヤード持込):【2月28日現在】
【1】ワイヤーハーネス:450円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):420円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):365円前後
【4】雑線B :260-290円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位の価格を基準としています】
以上